パートの世界は人間関係が重要

 

 

「たかがパート、されどパート」というのが、パートの世界をあらわすのにぴったりの言葉ではないか思います。決して待遇は良くなくても、仕事の内容は一人前であることを要求されます。確実にこなすことのできる仕事につくこと、与えられた仕事にはプライドを持って対応することが、どんな職場でも不可欠だとされています。

そんな仕事の中で特に大変なのが、人間関係です。職場にもよりますが、この世界は人の出入りが結構激しいものです。皆、パートであれば正社員の時よりも職場に固執しないのが普通です。上司も仕事仲間も会社の事情や自己都合によって、どんどん入れ替わって行きます。その職場に入った時は、良好であった人間関係も、時と共に人が入れ替わって不安定になる、ということは、よくある話です。そして早く辞めて行って欲しい、えり好みの激しいボス肌の人間に限って職場に居座ってしまうことも、しばしばありがちなことです。

もし自分が職場で「仲間はずれ」や「いじめ」の対象になっていると気づいたら、職場の辞め時、次の職場を探す時だと覚悟した方が良いかもしれません。仕事そのものよりも人間関係に疲れて、たくさんの人が心身の健康を壊しています。ささやかなお金を稼ぐことより人間関係を維持すること、失敗したら次を探すこと、これが自分の身を守るために最も大切なことです。

職場の人間関係に失敗することは、決して自分に働く適性がない、ということではありません。次はきっと良い職場に恵まれる、職場はいくらでもある、それぐらい楽観的な心構えが重要です。